2022年大北事務研『共同学校事務室のトリセツー教育委員会と学校事務ー』

 2022年8月、大北事務研からの依頼で、夏期研修会において「共同学校事務室のトリセツ」について講演した。残念ながら、まだコロナ禍でオンラインとなった。できれば対面で話したかった。この時の依頼内容は、①教育委員会も一緒に講演を聴く、②県教委から「事務職員の標準的職務表が改正」されたのでどのように考えるのか、あわせて③共同学校事務室をどのように進めるか。であった。(たぶん)

 私は、教育委員会と共同学校事務室(学校事務職員)のコラボが求められているのだろうと思った。共同学校事務室は教育委員会事務局の下部組織ではないということを理解したい。あくまでも協働で課題の解決を目指す。そのための共通の課題とは何かを明らかにする必要がある。お互いwinwinの関係にしたい。

 まず最初にしたのは、教育委員会職員に学校事務の現場を知ってもらうということだった。①学校事務職員が学校現場で事務仕事だけでなく児童生徒にそれとなく関わっているという現実を知ってもらおうと、M大学で大学生に講義したときのスライドを一部使用した。次に②学校事務職員の職務内容の広さを県教委通知を参考に「標準的職務表」の話をし、③共通の課題である「教育予算」のこと「公費」と「私費」について考えたいことを最後に補足で話した。オンラインなので、聴衆の反応がわからない。最初からもっと突っ込んだ話をしたほうが良かったのか、具体的な何かをテーマにこうすれば共同学校事務室や教育委員会とのコラボがうまくいくのではないか、みたいな話のほうが良かったのか、ちょっと後悔している。

 大北事務研が、これからどのように教育委員会と連携していくのか期待したい。

その時のスライドがこちらです。90分の講義だったので、46枚あります。

 

2020年大北事務職員部「アップデート?する小・中学校事務(長野モデル2.0)」

 2020年7月に、長野県大北地区の組合事務職員部から講演を依頼された。内容は、①若い事務職員に学校事務という仕事についてベースになる話し。「県民の期待に応える学校事務」とは何か?②大北地区で始まった「共同学校事務室」をどのように受け入れればよいのか?という2点について依頼だった。

 私は、すべての事柄は時代と共に変化するし、基本的なことは変化しない「不易と流行」という考え方で、学校事務を考えて対応していきたいという話をした。事務職員ひとり一人が学校に責任もって仕事を行うにあたって、「ベースとなる仕事の仕方」というものがあるので、若い事務職員はそれを体得してほしいと体験談をもとに話した。そして、「共同学校事務室」という制度を大北地区全体で行うことになったことを、ネガティブに捉えるのではなく、新しい時代のツール(道具)として考えて、それを利用する事務職員として「学校事務のアップデート」がなされるというポジティブに考えていきたいという話をした。学校事務職員のための制度になるのなら、むしろどんどん活用していきたいとした。

その時のスライドと補足の資料を公開します。

 

2021年大北事務研「共同学校事務室のトリセツ(事務職員用)」スライド

2021年度大北事務研用に作成したスライドです。

2021年10月に長野県事研研修大会の講演で「共同学校事務室」について触れた。とりあえず2050年という未来に向かって長野県の学校事務はどういったビジョンで仕事をすればよいのかというヒントとして「共同学校事務室」という制度を上手に利用したらどうだろうかという私なりの提案でもあった。

2021年度の冬に大北事務研で「共同学校事務室」の参考になる話をということで2022年1月の冬期研修会用にスライドを作成した。10月に全県の事務職員に話した「別冊」という形で「共同学校事務室のトリセツ」というテーマにした。しかしコロナ禍でもあったため、冬期研修会はオンラインとなり私の講演は2022年度8月の夏期研修会に延期された。夏期研修会では事務職員と教育委員会の担当者も一緒に講演を聴くということになったので「共同学校事務室のトリセツ(教育委員会用)」とし内容は変更することになった。